神保町君のメモ帳

ぶらぶら観たもの撮ったもの食べたもの 

最近読んだ本2冊

円城塔「これはペンです」(新潮社):

SF総括本の国内ベスト1だったから読んでみた 

え?これってSFなんだぁ

2つ入った中編集 表題作は叔父さんと姪が手紙でやり取りする様子が描かれていて、この叔父さんがちょっと変 文章自動生成プログラムを開発して、それでそれっぽく作られた論文と学位をセット販売して大儲けしてたり でも所在や姿は謎だったり

正直小難しくて本の中に入り込める所まで行かなかった 登場人物はみな続柄のみで名前は出てこない。文字や言葉を軽く扱う事で人の個性を取り除いて もう一度じっくりこの世界を考えようぜって事なのか・・

ちょっと自分には難しすぎたかも

 

円城塔「バナナ剥きには最適の日々」(早川書房):

でも、こりずにもう一冊

今度は全9編の短篇集 表題作は惑星探査機にのっけられてる宇宙人判別プログラム?AI?が暇すぎて色々妄想しちゃうお話 でも思考が逸脱し過ぎたら強制的にリセットされちゃう それでもなんとかかんとかバナナ星人を妄想するに至るって話 

これだけじゃわけがわからないけど、実際読んでもこんな感じ でも探査機のゆるい語り口と裏にあるちょっと切ない彼の運命に、人生の儚さと宇宙の果てしなさに思いを馳せてしまったとかなんとか・・ホントかよ