神保町君のメモ帳

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町田市立国際版画美術館の25周年記念展

 5月9日に町田版画美術館で「版画の冒険 ミレー、ドガそしてムンクへ」展を見てきた

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この美術館結構よく行くのだけど、良いところを挙げると

・公園の中にあるというロケーション

・平日に行くとガラガラでのんびり展示を満喫できる

・良く練られた展示テーマ 学芸員さんの版画への愛が伝わってくる優しい版画技法解説(涙) あとおまけでポストカードくれたりもする(泣)

・ついでに・・カフェのチョコレートパフェが安くてまあまあ美味い

 

残念なところは・・ 

 

展覧会の「図録」がない事が多い(笑) これに尽きる 

 

でも今回の展示 この美術館の120%を観た気がする

内容は 19世紀後半、版画は写真や印刷技術などの発展で時代遅れの技術とされてしまった 版画技術の生き残りをかけて作家たちが新たな表現方法を模索していく行く・・ そんな感じ 

大きく3つに分けた展示で 

・絵画を広めるための版画(ターナーとかマネ) 

・版画の刷り段階での表現(ゴヤとかホイッスラーとか)

・画家それぞれの版画技術・表現 (ゴーギャンピサロ、ドガ、ムンクなどなど)

特に版画の刷りのコーナーでプレートトーンのあるなしが同一作品で比較出来て面白かった プレートトーンってのは、版の本来拭き取ってインクをのせない部分にわざとインクを残して微妙なトーンをつける技術らしい 刷りの技術なんで同じ調子を出すのが難しく版画の意味ないのでは?っていうある意味矛盾したテクニックだけど、ホイッスラーとかの拘りようが異様で面白い

あと、最後のコーナーではピサロゴーギャンが良かった 単純に観たことない作品が多かったって理由だと思うけど、版画の表現って奥が深いな~と関心

30代後半になったら版画習おう!っと勝手に決心してみたりしなかったり・・

最後にちょこっと突っ込み サブタイトル?の”ミレー、ドガそしてムンクへ”っていらなくない?と思った というかその名前を選んでしまうあたりがマイナーな美術館って感じがしてなんか切なかった

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立派な図録 当然買ったけど、次は50周年か??

今回行った展覧会:

町田国際版画美術館 「版画の冒険 ミレー、ドガそしてムンクへ」2012.4.14-6.17まで