神保町君のメモ帳

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ビエンナーレの話

一番の目的にして神戸に戻ったのに、書いていませんでした。

なんでかって、ちょっと残念だったからかもしれません。

前回の2011年のビエンナーレは非常に楽しめたので、今回も前回同様父親を連れて行ってみたのですが、どうもスッキリしない祭典でした。

神戸ビエンナーレのメインコンテンツと言えばコンテナアートなんでしょうが、その会場が前回とは変わっていました。前は確か屋内での展示だったのですが、今回はメリケンパークが会場となり屋外展示。何が問題かといえば、作品の質云々よりも作品を落ち着いて鑑賞できるかどうかという部分で気になる点がありました。

非常に良い天気の日に行ったのですが、明るい太陽の下から急に真っ暗なコンテナの中に入ると、なんも見えないのです。一昨年の屋内での展示の時は特に戸惑いは大きくなかったのですが、今回は「こんな状態で前に進むの??ちゃんと入場制限もしてないのに?」という事が沢山ありました。若い人ならまだしも、2年前より大分よぼよぼになったお父ちゃんをつれてる身としては、安心して楽しめないっていう気持ちになってしまいました。

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こんな感じにコンテナが並んでいて、色々な作家やグループの作品を鑑賞できます。

あと、ペースメーカーつけてる人は入らないでねって注意書きがあるコンテナもあって、そういうの実はそんなに心配するほど影響ないって分かっていても、当事者を連れていると、「え、マジですかいな・・」ってなってしまいます。

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コンテナアート以外にも、前回展は具体美術の作品を中心に構成していた県立美術館の様子も個人的に期待大で行ってみたのですが、ただ単に横尾忠則さんの作品を並べているだけに見えて、ガッカリでした。あ、横尾さん自体は嫌いではないです。

また、ビエンナーレ以外に普通の企画展も開催されていて、そちらは別料金ですって・・ なんか前回より美術館全体で参加してる感が少なく寂しかったです。

他にも前回あった会場間の連絡船が、ただの遊覧船?になってたり・・

と、色々文句を書きましたが、隅から隅まで見たわけではないので偉そうなことは言えないのですが、なんか次回はあるのか?って勝手に心配してしまうような内容でした。

とりあえず、来年の横浜トリエンナーレに期待しつつ、ざっと感想を書いてみました・・

追記:

文句沢山言いましたが、楽しい作品も沢山ありました。特に、コンテナ作品群の中にあった重田祐介さんの「がそのもり」という、白紙の本を開いたら、天井から映像が投影されて、動く絵本を楽しめる作品が印象に残りました。自分が動けば本の世界も動いて、その先で別のお話が展開されています。可愛らしいドット絵でゲームの中(古いファミコンとか)に入った気分になれました。

あと、横尾さんの絵は良くも悪くも素人っぽく見えるので、それが美術館の広い立派な空間に多く収まっていると(さらに小さいサイズが多かった)、ちょっと物足りなく感じてしまったのです。これは自分への反省でもあるのですが・・